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チームヨネックスが芸術の都をカラフルに彩り、2025年全仏オープンが閉幕

予選も含めパリで3週間開催された全仏オープンは、その最後の週末を“インクルーシブテニスウィーク"と銘打っています。会場には車いすテニスやブラインドテニスの体験コーナーが登場。一層の多様性を見せる大会終盤で、チームヨネックスが、それぞれのフィールドで輝きました。

昨年、ローランギャロスで単複ともに決勝に進み、赤土のニューヒロインとなったジャスミン・パオリーニ(イタリア)が、同国のサラ・エラーニと組んだダブルスでついにパリ初戴冠。エラーニは2012年大会シングルスのファイナリストにして、パオリーニの師匠的存在でもあります。今大会でシングルス引退を表明している師に、パオリーニが最高のプレゼントを贈りました。

車いすテニス部門では、チームヨネックスが話題の中心。“車いすテニス界のフェデラー対ナダル”と称される小田凱人(日本)とアルフィー・ヒューエット(イギリス)が、またも決勝で対戦。両者の対戦成績は小田から10勝9敗とほぼ互角でしたが、クレーコートでは小田が2勝と負けなし。「自分のプレースタイルはクレーに合っている」と明言する小田が、火を吹くようなリターンを連発して6-4,7-6で勝利。同大会3連覇を達成しました。

シングルスでは悔しい敗戦を喫したヒューエットですが、英国の盟友ゴードン・リードと組んだダブルスでは小田&ステファノ・ウデ(フランス)ペアに勝利し優勝。ライバル物語は新たな局面を迎え続いていきます。

 

ジュニア部門男子シングルスでは、ニエル・マクドナルドがドイツ人として1997年以来となる、同部門優勝者に。190㎝の長身のドイツ人は、準決勝ではチームヨネックスの田畑遼(日本)に快勝。決勝では第1セットをタイブレークで失うも、強い精神力を示します。第2セット以降は試合を支配し、6-7(5), 6-0, 6-3 の逆転勝利をつかみました。

今大会も、多様な部門で多くの新スターを輩出したチームヨネックスは、これからもテニスの可能性と多様性を探求していきます。

使用用具

ジャスミン・パオリーニ(イタリア) : VCORE 100 POLYTOUR PRO 120

小田凱人(日本): EZONE 100 POLYTOUR SPIN 125 POLYTOUR PRO 125

アルフィー・ヒューエット(イギリス): EZONE 98L

ニエル・マクドナルド(ドイツ) : EZONE 98 POLYTOUR PRO 125 ECLIPSION 5

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