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チームヨネックスが全5種目で優勝 4カ国が優勝を分け合う シンガポールオープン
8月の世界選手権の出場権に深く関わるBWFワールドツアー、シンガポールオープン(Super750/シンガポール)は、6月1日、決勝戦が行われ、チームヨネックスが5種目すべてで優勝を果たしました。各国のエースが力を出し合い、4カ国が優勝を分け合う結果となりました。

男子シングルスは、アジア選手権、タイオープンと4月以降、個人タイトルを奪取し続けている世界ランキング2位のクンラヴァット・ヴィディットサルン選手(タイ)が優勝しました。
決勝戦で顔を合わせたのは、2回戦で世界1位のシー・ユーチ選手(中国)を3ゲーム26―24で下したルー・ガンズ選手(中国)。粘り強さに定評があるガンズ選手は、準々決勝、準決勝もファイナルゲームを制して勝ち上がってきました。
一方、ヴィディットサルン選手は1回戦から準決勝までストレート勝ち。決勝戦ではガンズ選手をショートサービスでネット前へ引き込み、チャンスを巧妙に作って、21-6、21-10で快勝しました。
2023年の世界選手権の王者は、連覇に向けて好調を維持しています。

また、混合ダブルスでもタイ選手が活躍。頂点に立ったのは、昨秋、組み始めたばかりのデチャポル・プアヴァラヌクロー選手&スピッサラー・パエウサムプラン選手。
決勝戦では、パエウサムプラン選手がサウスポーペアのホンコンチャイナペアによる猛打を浴びますが、メジャータイトルを数多く持つプアヴァラヌクロー選手が後方から打ち続け、21-16、21-9で決着をつけました。

一方、中国対決となった女子シングルスは、元世界1位のチェン・ユーフェイ選手が、世界2位のワン・ジイー選手に2ゲームとも21-11で勝利しました。
昨年は9月以降、世界の表舞台に出るのを控えていたチェン・ユーフェイ選手ですが、今年に入り再始動し、目下3連勝中。今大会では、準々決勝で世界1位のアン・セヨン選手(韓国)をストレートで下し、決勝戦では、抜群のコントロール力でワン選手を翻弄しました。

女子ダブルスは、昨年から組み始めた韓国ペアが頂点へ駆けあがりました。それぞれジャパンオープンを別のペアと制したことのあるコン・ヒヨン選手&キム・ヘジョン選手は、世界6位の日本ペアにストレート勝ち。このペアでSuper750以上の大会で勝つのは初で、勝利の瞬間、歓喜の声を挙げました。

大会のフィナーレを飾る男子ダブルスは、60分を超える熱戦となり、会場を沸かせました。決勝で対戦したのは、エーロン・チア選手&ソー・ウォイイ選手(マレーシア)と、キム・ワンホ選手&ソ・スンジェ選手(韓国)。
1ゲーム目は、韓国ペアが奪いますが、マレーシアペが2ゲーム17-17からわずかなチャンスをモノにし抜け出すと、3ゲーム目は接戦となりながらも一度もリードを許さず、21-19で試合を終わらせました。チア選手&ソー選手は、8月の世界選手権で2022年以来の優勝を目指します。

なお、ヨネックスの保原彩夏選手は、霜上雄一選手(日立情報通信エンジニアリング)と混合ダブルスに出場し、ベスト8に進出しています。今後とも応援よろしくお願いします。

また、6月3日から始まるインドネシアオープン(Super1000)でもチームヨネックスの活躍が期待されます。ぜひご注目ください。
使用用具
クンラヴァット・ヴィディットサルン: ASTROX 88 D、 BG80、 POWER CUSHION 65 Z
チェン・ユーフェイ:ASTROX 77、EXBOLT 63、POWER CUSHION 65 Z
ワン・ジイー:NANOFLARE 800、AEROBITE、 POWER CUSHION 65
エーロン・チア: ARCSABER 11、 EXBOLT 65、 POWER CUSHION 65 Z
ソー・ウォイイ: ASTROX 88 D、 BG 80、 POWER CUSHION 65 Z
キム・ワンホ:NANOFLARE 700、BG80、POWER CUSHION 65 Z
ソ・スンジェ:NANOFLARE 700、 BG80、 POWER CUSHION 65 Z
コン・ヒヨン: ASTROX 88 D、 BG 80、 POWER CUSHION 65 Z
キム・ヘジョン: NANOFLARE 700、 BG 66 ULTIMAX、 POWER CUSHION AERUS Z
デチャポル・プアヴァラヌクロー:ASTROX 88 D、 AEROBITE BOOST、 POWER CUSHION 65 Z
スピッサラー・パエウサムプラン:ARCSABER 11、 EXBOLT 68、 POWER CUSHION 65 Z