脱炭素社会の実現
2030年度に、全社におけるCO2排出量(スコープ1・2)を2016年度比で50%削減することを 目標に掲げています。この削減目標達成に向けて、以下の取り組みを進めてまいります。
生産部門での省エネルギーの取り組み
・生産工程の見直し
作業の効率化をはかり、無駄のない生産活動に努めています
・エネルギー効率の良い生産設備等の導入
- ラケット等の成型工程において、高効率な加熱炉を導入しています
- ラケット等の塗装工程において、新設備の導入により乾燥時間の短縮に努めています
- 電力消費の少ない空調設備を導入し、工場内の効率的な冷暖房に努めています
再生可能エネルギーの積極的な導入
・電力消費の大きい工場や本社等を中心に、全社的に再生可能エネルギー由来の電力への切替を進めています
・ドイツ子会社(YONEX GmbH)では、社屋の屋上にソーラーパネルを設置し、年間消費電力の約54%※を自社の太陽光発電で賄っています。
※2021年度実績

スコープ3でのCO2排出量算定
温室効果ガス算定・可視化クラウドサービスを導入し、グループ全体のスコープ3でのCO2排出量を算定しております。今後、スコープ3を含めたCO2削減目標を設定し、取り組みを進めます。
社用車のエコカーへの切替
営業販促活動等で使用する社用車を、ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車等のエコカーに切り替えを行っています

本社の社用車(ハイブリッド車)

ヨネックスドイツの社用車(Eの表記が電気自動車を表す)
環境に配慮したものづくり
ヨネックスは、製品の開発、製造からお客様の使用、廃棄までの企業活動の全ての過程において、環境負荷の軽減に取り組んでおります。
包装資材の切替・削減
・化石由来のプラスチック素材からの切替
包装資材(商品パッケージ等)において、従来の化石由来の素材からバイオマス素材やリサイクル素材などの環境負担の少ない素材や輸送時のCO2排出量を削減する軽量素材に順次切り替えています
・包装の削減
各種商品において、輸送時や製品の品質保護への影響を検証しながら包装削減への取り組みを進めております

バイオマス素材を使用したラケット袋、ストリングのパッケージ

大会やイベント会場等で使用するショッピングバッグにもリサイクル素材等を使用し、
繰り返しの使用を推奨しています

ヨネックス"For Our Planet"マーク
環境に配慮した素材(バイオマスやリサイクル素材等)を使用した包装資材などに、独自のマークを表示しています
サステナブルウェアの開発
・ペットボトルを再利用した再生ポリエステル、オーガニックコットン(無農薬栽培綿)やユーカリの木の天然素材などを繊維に使用した商品の開発に取り組んでいます
・2023年発売ウェアにおけるサステナブル素材使用モデルの比率は54%※となっており、2025年までに100%を目指します
※世界共通モデル及び日本向けモデルにおける天然由来素材や再生繊維を使用したモデルの割合



・その他、サステナブルな製品開発に向けた基礎研究
ラケットやストリングから、シューズやウェア等まで当社が展開する全てのカテゴリーにおいて環境に配慮した素材の採用に向けた研究に努めています

東京工場内の研究開発室の様子
化学物質の事前評価、代替化の推進
新規の化学物質を使用する場合は、安全面や環境面のリスクを数値化して評価し、使用量削減や、より安全な物質への代替化に取り組んでいます
廃棄物の削減とリサイクル推進
・研究、生産工程で発生した廃棄物や使用済み製品のリサイクルに向けた研究
研究段階および生産工程で発生したカーボンシートの端材等の廃棄物や、使用済み製品等のリサイクルに向けた研究に取り組んでいます
・分別による再資源化
事業活動の中で出た廃棄物(段ボールや金属くず、木くずなど)の再資源化に取り組んでいます
環境マネジメントシステム ISO14001の認証取得
新潟工場において、2001年に国際標準化機構(ISO)が定める環境管理システムについての国際規格「ISO 14001」の認証を取得しています