世界初のカーボンスノーボードとして誕生して20年。
その進化はこれからもスノーボードの未来を切り拓いていく。
「世界初。全身カーボン。」のキャッチコピーを掲げ、YONEXがスノーボード業界へ参入したのが1995年。
現在でもウッドコアが主流のスノーボードにおいて、およそ20年前に突如姿を現したオールカーボンボードの存在は世界的なトピックスとなった。
バドミントン、テニス、ゴルフといったスポーツ製品で培ってきた独自のカーボン技術は当時から高い次元にあったが、反発とねじれ、耐久性と操作性を求められるスノーボードをどこまで軽量化できるか、という一見矛盾とも取れるテーマは壮大で、新しい観点からの開発が必須となった。そうした状況下でプロダクトチームと工場の技術者、契約ライダーたちは一丸となって開発へ取り組み続けてきた。
結果、アラミドハニカムコアの採用やカーボンチューブの開発、ナノ技術の応用など、様々な新技術を産み出すことに成功。カーボン技術の進化と共に歩んできたYONEXの革新的なスノーボードは、世界中のどのブランドも真似のできないオリジナルであり、今や世界を舞台にするトップアスリートの足下を強固に支えている。
これまでの20年、そしてこれからの未来も、変わることの無いモノ作りスピリットで、YONEXは進化を続けていきます。

GATTA(ガッタ)のブランドネームでスノーボードに参入
「アラミドハニカム」の採用で、 さらなる強度アップと軽量化を実現
軽量かつ強い反発を生む、中空構造の「カーボンボックスチューブ」を開発
カーボンを円筒状に成型した「ラウンドチューブ」でもっとしなやかに
コア全体が中空カーボンとなる 新構造「カーボンウォール」登場
最先端ナノテクノロジーの投入で可能性は無限大に。
「カーボンナノフラーレン」
極限の軽さを追求し、2,350gの 最軽量ボードの開発に成功。
この年、初めてオリンピックの舞台へ。
青野令が日本人男子初のワールドカップ種目別総合優勝。
WINTER X GAMESで青野令がシル バーメダルを獲得。
スーパーパイプで日本人初の表彰台に立つ。
ナノサイエンスが進化を遂げ、 「X-フラーレン」でさらなる高みへ。
軽量化は加速し、世界最軽量級の2,180g(WALL154㎝) を達成。
後に新たなスタンダードとなる新構造「STOMP-TECH」を開発。
着地の衝撃をパワーに変え、強く、そしてもっと高く。
キャンバーをベースに形状を一新。 究極の反発力を求めた「ULTIMATECAMBER」、ライディングをよりイージーにする「EASYRIDE CAMBER」が誕生。
構造は更なる進化を遂げ、もっとタ フに、もっとしなやかに。「STOMP-TECH JIB」、「STOMP-TECH LITE」が誕生。青野、子出藤、ケラルト、カンキがソチの舞台に立つ。
スタンダード構造は「STOMP-TECH 2.0」へと進化を遂げる。スウィングウェイトが向上し、更に高く、高回転スピンを可能に。
パウダーランで高い浮力と操作性をもたらす新構造「CEBTROid」構造が誕生。
カーボンテクノロジーを集結させた新型軽量コア構造「CSMC」が登場。更なる軽量化を実現しYONEX史上最軽量2,090g(REGNA154㎝)へ到達。

優れた軽量性と金属をしのぐ剛性、そしてスノーボードに欠かせない反発力を併せ持つカーボン。こうした素晴らしい性質に加え、YONEXがカーボンを採用する最たる理由はその設計の自由度にある。
使用するカーボンはもともとカーボン繊維を編み込んでシート状にしたもので、これを幾層にも重ねる際、真っ直ぐに積層するのか、斜めに組むのかでその性質は大きく変化する。角度がたった1度違うだけでも変化は顕著で、ラインナップする各モデル、部位に合わせ、このカーボンシートの積層角度や配置でフレックスやトーションを最適なバランスに調整する。加えて、成型時は接着剤を極力使用せず、加熱・加圧して成型することで結合力を高めながらも軽量化を実現。これがカーボンスノーボードの誕生に革新的な進化をもたらした独自の技術、「カーボンクロス複合成型」だ。

ここからさらに進化は続き、カーボンシートを成型する際の樹脂に、ナノサイエンス素材を配合することでより結合力
を高め、同時に剛性や反発力をも高めることが可能となる。剛性や反発力が上がればカーボン層を薄くすることもでき、結果的に軽量化への道を躍進するのだ。こうして、軽量でありながら反発力・耐久性に長けたYONEXのスノーボードは最新のカーボン技術によって作り上げられてきた。その可能性は無限大とも言われるカーボンだが、実のところ非常に繊細な素材であり、性質を100%引き出すためには設計から製造までを完璧におこなわなければならない。そのためYONEXでは、モノ作りに熱い情熱と誇りを持った熟練技術者が、国内自社工場での徹底した製造・品質管理をおこなっている。優れた最新技術と至極アナログな手作業というスタンスは、「コスト優先ではなく、とにかく良いものをユーザーの手に」というモノ作りスピリットならではの在り方なのだ。

現在、世界中のどこを探してもこの最新のカーボン技術を導入したスノーボードは他には存在しない。なぜなら真似ができないからだ。約40年前に世界で初めてバドミントンラケットにカーボンを導入してから、テニスやゴルフなど他のスポーツでも軽量かつハイパフォーマンスの製品をユーザーへ届けようと、その技術とモノ作りの姿勢を真摯に磨き続けてきた背景がすべてを物語る。スノーボードを共同開発するプロライダーの要望に対し、スノーボード的概念だけでなく他のスポーツから得た結果も反映・採用できる強みが、1+1が2ではなく、5にも10にもなり得る、YONEXの可能性そのもの。カーボンと同様に、無限大なのである。

スノーボード参入当初より業界でいち早くユーザー試乗会を取り入れ、過去数十万人の試乗実績から得られたフィードバックをダイレクトにスノーボード開発へと反映。ブランドとして提案するボードの個性とユーザーそれぞれが感じた乗り心地をすり合わせ、今後も「良いものをユーザーの手に」届けるべく変わらぬスタンスで開発を続けていく。

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