『全仏オープン』大会12日目。車いすテニスの男女準決勝が行われ、男子では大会第２シードの小田凱人が、女子は第１シードのディーデ・デフロート（オランダ）が決勝へ。ヨネックス勢によるダブル優勝を狙います。

今大会の初戦で100勝だった勝ち星は、その後も順当に伸びて102に。絶対女王のデフロートは、一つのセットを落とすことなく決勝に勝ち進みました。
準決勝は、いずれのセットも先にブレークを許すも、焦ることはありません。直ぐにブレークバックすると、そこからは相手を圧倒。高い打点から放つスピンの掛かった重いショットで、相手を振り回し試合を支配しました。
３試合で要した総時間は、僅かに３時間10分。グランドスラム10連勝の大記録を掛け、戦い慣れた決勝の舞台に向かいます。

今大会で勝てば、グランドスラム初タイトルと共に、史上最年少世界１位も決まる小田。「正直、１位が掛かっているのはめちゃめちゃ意識してます」と言うだけに、これまでのグランドスラムとは全く異なる心境だと言います。
ただ若き王者候補は、準決勝でも重圧を跳ね除け6-2,7-6のスコアで勝利。勝負所では、左腕から繰り出すサーブとフォアがうなりました。
これで頂点まで、あと１勝。自らの名前の由来ともなった凱旋門の町、パリで、世界１位の凱歌を鳴らしにいきます。

使用用具

小田凱人： EZONE 100 L、 POLYTOUR SPIN、 POLYTOUR PRO 125
ディーデ・デフロート： VCORE 98、 REXIS COMFORT 125