
長年スノーボードクロス界をけん引してきた千村格。2010年の全日本選手権で優勝したことも記憶に新しい日本のトッププレーヤーです。その千村格は惜しまれつつ、2009-2010シーズンで引退を表明。今回はヨネックスとの出会いから、今後の話までヨネックスでしか聞けない話をたっぷりお聞きしました。アスリート・千村格からの最後のメッセージをご覧ください!!
●ヨネックスとの出会いを教えてください。
―草大会で優勝した時にいただいた板がヨネックスだった。
その当時から、他のブランドとは異なった斬新なコンセプトにすぐに惹かれて、乗ってみました。今までの板とかなり乗り味が違って「これだ!!」と感じました。
●最初にカーボンボードに乗った時の印象は?
―まずは「なんじゃ、これは!軽すぎる!!」っていうのが最初の印象ですね。
あとは何よりもカーボン独特の反発だと思います。
●競技としてスノーボードクロスを選んだ理由は?また、この競技の一番の魅力を教えてください。
―たまたま友人が草大会に参加して準優勝して帰ってきたんだ。ぼくはその当時モーグルにのめり込んでいて…。親友 だった友人が準優勝なら、おれは優勝できる!ってノリで参加したら本当に優勝しちゃったんだ。やっぱり負けず嫌 いな自分の性格にぴったりはまったんだと思う。
クロスは何よりもジャッジされるのではなく、単純に誰が速いか競うところが魅力だと思う。
●引退を決意するまでの経緯を教えてください。
―本当はトリノオリンピックで引退するつもりだったんだ。
でも実際出て、次までに頑張ればもっと行けるんじゃないかって…。
それでバンクーバーオリンピックでの出場、入賞を目標に頑張ってきたんだ。
2009年の段階でたぶん出れるだろうみたいな楽観的観測ではあったけど、
いずれにしろ出る出ない関係なく、今年で引退しようって決めてたんだ。
養うべき家族も3人に増えたしね!
●引退を決めた時、迷いは無かったですか?
―無いかと言えばウソになるかな~。
結局、一番の目標を達成出来ないまま終わっちゃったからね。
●最後のシーズンと決めて挑んだ2009-2010シーズン。2勝し、再び日本トップになりましたね。まだやりたいという気持ちはよみがえりませんでしたか?
―もちろんやりたいって思いはあるよね。
競争するのが好きだし、何よりクロスが大好きなんだな~って感じるから。
●昨シーズンの勝利を支えたのは、家族や仲間はもちろんですが、MEISTER HH(マイスターHH)の存在も大きかったと聞いていますが。
―ずっとヨネックスライダー同志で作ろうって言っていた板ができて、本当に心強かった!
できたての12月はテストばっかりでうまく乗りこなせず、フラストレーション溜まった時もあったけど、
その甲斐あって2月位からは完ぺきに信頼できる板に仕上がったと思う。
●具体的に、MEISTER HHはどのような板ですか。
―基本的にスノーボードクロスの大会のみ、特にアイシーなバーンを想定した板なんだ。
無駄を一切省いたから今までの板と同じ長さでも接雪長が全然違う。
フレックス・トーションもそれに合わせて硬くしてるから、
ざく雪や新雪だと逆に曲がらなくなっちゃう。
でもその分アイシーな場面では今までにない可能性を見せてくれる板だと思うよ。
●今までのスノーボード人生を振り返って、どうでしたか。
―やはり何よりさまざまな人との出会いを与えてくれたスノーボードに感謝している。
普通じゃ考えられない経験を通じて出来た仲間は、引退しても一生付き合っていけると確信してる。
最高のスノーボード人生でした!ありがとう!!
●スノーボードクロス界について、今後どのように発展して欲しいと考えていますか。
― 一時期に比べると大会に参加する人も減ってきちゃってすごく残念。
もっともっとスポンサーもついて盛り上がっていってほしいなぁ。
●ファンの皆さんにメッセージをお願い致します。
―スノーボードは楽しむのが一番。楽しんで上達するのが一番の近道だと思う。
どんどんのめり込んで、みんなもいつかはオリンピックの舞台を目指してください。
ただ怪我だけは気を付けてください。
●最後に2つお聞きします。
「競技者・千村格」にとってスノーボードとは?
―自分を表現することが出来る手段。
「これからの千村格」にとってスノーボードとは?
―たぶん友人たちと楽しく遊ぶ道具かな。
<千村格>
日本スノーボードクロス界の王者として長年世界を舞台に活躍。
スノーボードクロスの第一人者として、MEISTER HHの考案・開発にも携わった。
2006年 トリノオリンピック出場
2010年 全日本スキー選手権スノーボードクロスの部優勝
同年3月 引退を表明